2018年2月12日月曜日

漢字「気」の成立ち:甲骨文字では初めは「三」と書いていた.

漢字「気」の起源と由来

引用:「汉字密码」(P266、唐汉著,学林出版社)


 甲骨文字中の「三」の字は形状は、一、二、三の三である。但し実際は気(qi)の字である。
 ここでは上下の二本の横線が天と地を表している。真中の短い横線は空気または気を表す。三千数百年前の殷商の先民は既に「気」という概念を認識していた。

 古人は[気]は宇宙を構成する万物の基本要素であると認識している。また人の精神的基本素因を構成する。それゆえ、"勇气、朝气、官气、娇骄二气の如く拡張して人の精神的状態となる。


 ところが、この「三」では余りに紛らわしいので、春秋戦国時代になって、気の字形は先ず上の横を曲げて書くようになった。また下の横線を湾曲させ手描いた。そして小篆の時になって、3つの横線を均しく曲げ、楷書はこの関係から气とかく。


「漢字の起源と成り立ち 『甲骨文字の秘密』」のホームページに戻ります。

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